「HEAT20」は、民間で立ち上げた団体・基準の呼称です。地球温暖化とエネルギー問題への対策のために「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」として2009年に発足。その略称・呼称が「HEAT20」なんです。
そんなHEAT20が提唱しているのが、HEAT20基準。地域区分によって異なる断熱等級5以上、ZEH基準相当を上回るUA値(断熱性能)の値を伝えやすくするために「G1」「G2」「G3」と分けています。
つまり、HEAT20 G2、G3というのは、断熱性能の呼称になります。G1よりもG2、G3と、どんどん性能が上がってきています。国が推奨している基準ではありませんが、著名な学者や有識者が集まって定めた基準ということで、信頼できる基準となっています。
これに対して、ZEH(ゼッチ / ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は国が推進している省エネ住宅の基準で、年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。ハウスメーカーに相談しに行ったときに聞いたことがあるという人も多いでしょう。このZEHを満たす仕様が「ZEH基準」と呼ばれるものなんです。